coLLaboブログをご覧の皆さん、こんにちは。
村田悠です
この記事は、coLLaboに参加しているメンバーが
興味のあるイベントにお邪魔して、
どんなイベントでどんなところが面白かったか、
それぞれの目線で書くレポート
「コミュニティある記」
今回は、
新宿市民ファンド多文化共生連続企画
「垣根を越える」に行ってきました
牧師でありながら、ロックバンドも行っている
牧師ROCKSの関野和寛さん
レズビアンとして「恋の相手は女の子」を書かれた
室井舞花さん
お2人のトークショー。
正直、キリスト教が身近ではなかったので
ロックな牧師さんってどんな方なんだろうって
楽しみにしていました。
しかも、開催場所は教会。
生まれて初めて足を踏み入れました
*
まずは関野さんが「楽しくやろうぜ!」
の掛け声とともに4曲熱唱。
ボン・ジョヴィの「Livin' On A Prayer」
ビートルズ「Let It Be」
牧師ROCKSオリジナルの「キリエ・エレイソン」「トリニティ」
「Let It Be」はポール・マッカートニーが
お母さんと聖母マリアを重ねて作ったという裏話や
トリニティで歌われる「父なる神」などを通じて
キリスト教の概念がすんなり入ってきます。
牧師×ロックなんてびっくりしましたが、
「これってどういうことだろう」って
聞きながら考えられるので、
年齢も性別も問わずとても楽しく入れる
手法なんじゃないかしら
*
2部では、室井さんが、
LGBTって言葉が広がった故に、社会が「知ったつもりになっている」と
一橋大学ゲイ学生の自死事件を切り口にトーク。
もっと、身近にいるってことを楽しく伝えていくために、
いまは中野駅で市民ギャラリーを使って、
・レズビアンマザー
・ロンドン在住のゲイ
などの写真を通じて多様性を伝える「Love is colorful」という展示をしたり、
新しい土地でパートナーさんと暮らすチャレンジをされているそうです。
室井さんは、LGBTの存在を踏まえた学習指導要領改定の
キャンペーンもされていますし、
いつもとても大切な一歩を、踏み出しているなと感じます
*
最後のトークショーで語られたことは、
【当事者を守ろうとして出来上がってしまう垣根について】
例えば、
●特別支援学級
→ほかの生徒との交流を減らしてしまう。
●LGBTを"支援"する
→間違うとLGBTが"特権"になってしまう。
"守る""支援"など他者から向けられる視線に
注意深くならなくてはいけないという示唆。
【キリスト教もまだ身近なテーマではないこと】
「牧師さんはパンを食べるんですか?」とか聞かれるそうです。
【「ありのまま」「多様性」の危険】
関野さん、
「Let it beをうたったけど、実際はありのままじゃダメで気を使えよ」
「その言葉を使えば何でもOK、ではない。」とずばずば言っていました。
室井さんもそれにこたえて
「多様性」という言葉はとても大切だけど、
言葉だけが一人歩きしてしまって、そこで思考停止してしまい
実際の存在を見落としてしまう怖さもある、と。
【室井さんの考えるパートナーシップのポイント3点】
当事者であることで自尊心が少しずつ削れてしまうので、
支えてくれる第3者がいるのはとても心強い。
味方を作るために、この3点を重視/実行しているそう。
●身近なところでのセーフティネットをつくる。
●言える範囲で幅広くカミングアウトする。
●「結婚式」は2人で生きていくうえでのオフィシャルな宣言
*
マイノリティもそれぞれいるし、
困っていることっていっぱいあるけれど、
いざ解決しようとすると、当事者だけではやっぱり限界があります。
様々なバックグラウンドがある人たちとの交流って
お互いに助け合えるきっかけになるし、
どんなことに困っているかもわかります。
怖がっているだけではなく、
まずは出会うきっかけを作ることが
本当に大切なのだと感じた貴重なイベントでした
ちなみにLGBTとキリスト教の割合を比べてみると
キリスト教は人口の1%
LGBTは諸説ありますが約8%
多くいるイメージがありましたが意外に少ないんですよね
以前どうしてなのか考えてみた記事がコチラになります。
気になる方は合わせてどうぞ♪
「キリスト教のリアル」人口比1%と8%、1%の方が多いイメージあるのは何故?
*
次回は、またテーマが変わり、
「ヘイトスピーチの隣にある希望
-大久保地域で行われた3つの試み-」
新宿区大久保地域で行われたヘイトスピーチ。
それに対抗する"反"ヘイトスピーチデモについて
ライブハウス「ロフト・プロジェクト」などが行った取り組みや
今回登壇した関野氏/「CCS世界の子供たちと手をつなぐ学生の会」が参加し、
国籍や立場を越えた相互理解の活動について
トークショーが行われるそうです。
◆日時:10月21日(金)19:00〜21:00
◆場所:ルーテル東京教会(http://jelctokyo.org/)
"次回も音楽あり、軽いアルコールありの気軽なスタイルで開催します。"
とのことですので、興味ある方はぜひ
認定NPO法人まちぽっと:info@machi-pot.org
にお問い合わせ下さい
村田悠
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交際6年の彼女をもつ、29歳のレズビアン。
「好きな人を好きと言いたい」がテーマ。
現在は、ブログでの発信やセミナーの開催、講演などをとおし、
LGBTに限らず多くの生きづらい人々が
「イメージの枠に捕らわれず、自分らしく生きる」ということを実現できるように活動中。
毎日投稿しているブログはもうじき300日に♪
ブログ⇒http://blog.livedoor.jp/hmuratah/
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